11月10日投稿《恥ずかしながらジョブチェンジに失敗したという報告と、ブラックな仕事から抜けだせない理由は学べたという話》にて「ブラックな会社で働き続ける人がそこからなかなか抜け出せられないのは会社のせいだけでなく働く人自身のせいでもある」と書いた。それは自分自身が体感で学んだ事。経験からの学びだからこそ、僕の中では正しい事だと思っています。だからといって人に「これが正解だから、こうするべきだよ」と強制するつもりはないのだけど。
新規立ち上げの店舗に僕は委託として入り、そして1週間で離脱しました。同じく委託で入ったスタッフたちは残っていて、未だ時々、連絡を取っているけども皆が皆、明らかに疲弊しています。でも去ろうとする人はいないのです。
先日、1番若くて1番業務に入っているスタッフと11月の収入について話しました。「25日出勤250時間勤務で手取り15万以下でした」と彼は言って。(「手取りという言葉の使い方が間違っているよ、委託である僕らはそこから保険や税金を引いた数字が本来の“手取り”だよ。」と内心思ったのは内緒です。)
そして彼は「やめたいです」と。そりゃ言うでしょう。僕は「繋ぎの仕事ならとりあえず明日からでも入れるようなの紹介できそうだし、いつでもおいでよ」と返したのですが、ここからが冒頭にもあるようにブラックから抜け出せない理由がそこで働き続ける人達にもあるという典型的な例の会話になったのです。
「明日は無理です仕事あるし」
いや“明日から”ではない、すぐに働けるという意味で“明日からでも”です。
「人(スタッフ)がいないんで無理ですね」
だから月250時間入っている、それが委託という環境で収入になっていない貴方の現状に繋がっているのに。
「みんな(スタッフ)に迷惑かけたくないんです」
気持ちはわかる、けれど自分を犠牲にしていい限界というものは必ずある。
「今ところ(他の仕事は)大丈夫です。(収入に繋がる部分が)少しずつ増えてきているので」
1ヶ月以上経って完全にその契約内容では当初聞いていた水準の収入は厳しすぎる事を確認したから辞めたいと思ったはずなのに、どうしてもその考えに戻ってしまう。だけどそのすぐ後には
「死にたくなりますね」
逃げていい。迷惑なんてかけちゃえばいい。第一に身を守れ。「これが正解だから、こうするべきだよ」と強制するつもりはないのだけど、でもきっと追い込まれると人間、冷静な判断ができなくなるものなので。とりあえず、まずは逃げて。まわりに迷惑をかけ、格好悪く逃げちゃっていい。とりあえず逃げてから、その後の事は考えましょう。
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