はじめに
2022年11月8日。本日静岡出張を終え、佐賀へ帰ってきました。今回は現在は佐賀に住み、生まれ育った静岡(清水)へ出張を定期的に行なっている僕が11月の1週間静岡出張を終え、どんなふうに過ごしたか、どんな事を感じたかを新幹線に揺られながら書いてみました。9月の水害についても取り上げていますが、水害だけを伝える記事なのではなく、あくまで個人的な日記のようなメモのような、そんな記事だと御理解ください。
出張の延期
前回の静岡出張が9月始め。そして本来なら次は10月前半に出張を組んでいたのだけど。が、しかし9月後半の台風15号で清水は酷い水害となり出張は延期に。そして今回改めての静岡出張期間。
水害、僕の実家は大丈夫でしたが実家から徒歩3分も歩けば水没だらけ。10分も歩けば車が浮いて動いてしまうような水没だらけ。むしろ、よく実家は無事だったなと思ったり。
台風の日、特に酷いであろうエリアに住む心親戚にも心配でLINEを送ると、この家は一軒家で1階が駐車場で、その駐車場で半分沈んでる自転車の写真と共に「安定の冠水っぷりだったよ〜」という返信。そんな安定は困る。
まだ静岡に住んでいた頃の行動範囲やイベントで大変お世話になっていたエリア、現在の出張スタイルでの行動範囲…そのどこもが何かしら被害に遭って、ずっと心配していました。
清水での施術
2000円
水害から5週間後、清水入り。だいぶ落ち着きを取り戻しつつあるタイミングでの清水入り。
僕は整体師なので、滞在中はほぼほぼ滞在場所に籠って患者さんの施術を続けるのだけど、今回はまぁ、来る患者さん来る患者さん…確実にいつもより疲れているとという…施術大変でした、僕ホント頑張ったんだから。というか実は今回、生まれ育った町の水害に「僕も何か力になりたい」という気持ちから、いつも来てくれている患者さんたちにせめてもの行動、通常6000円の施術を2000円で提供した。僕はものすごい赤字額だったけど、それでもこの行動をとれて悔いはない。
というのも、僕はイベンターでもあるので本当はそちらでも清水の力になりたくて水害直後から動いていたけど、完全に僕の力不足により実現できずかなり後悔が残ってしまったので。せめて整体くらいはね。イベンターとしての僕に「何か力になれる事はないか」「何かやってほしい」「こんなのがあるんだけどまたイベントとか無いの?」と声をかけてきてくれた人にはとても申し訳なかったと思っています。
まぁ、実は裏で頑張ってました、なんて事はイチイチ伝える必要はないのだけど。でもでも事実として、僕には僕自身の物語があって沢山失敗してもがきながらなんとか頑張っているんだよ。
水害
来てくてくれた患者さん達だけでも、話を聞くと2人が水没で廃車にし、1人は廃車を免れたけれどしかし車内が泥臭いという。中途半端に泥が入り臭いが取れない人達は保険がおりるわけでもないし車をどうするか判断が難しいんだろうなと感じました。それに車を替えるにしても新しい車の手配に四苦八苦しているようで…なので、ここぞとばかりに先日僕か書いた記事《新しい車はカーリースを選びました》を読ませてカーリースをオススメしておきました。(地道なブログ宣伝活動)
車や家が大丈夫だった人達も水害直後には1週間の断水があって皆苦労していて、お風呂に困り洗濯に困り飲み水に困り。話をじっくり聞くと苦労した部分が皆それぞれ違って。それを皆、大変だろうに笑顔で話してくれるのだから。今回はホントしみじみ、会う人会う人、それぞれの物語の中で精一杯頑張っているんだと感じる機会となりました。
水害の足跡
清水に来てまず目についたのは町が汚いという事。9月のように土砂がものすごくあるような汚さではなく、道路に少し残っている感じ。
本来なら“よくぞここまで綺麗にした”というべき光景だけど、被災時に清水にいなかった、そして町を綺麗にしていく段階でも清水にいなかった僕には、この残っている汚れが水害の酷さや、それと向き合った皆の大変さを痛いほど伝えてくれるものとなった。
橋の上部には流木が挟まったまま。川にも土砂が残っていたり、流れついたものがそのまま残っていたり。
今は佐賀在住とはいえ清水で生まれ、そして清水で人生の多くを過ごしてきた僕なので、やっぱりこの現場は心が痛かったです。
ごはん
今回の出張でも、もちろん行きました。そうですmogumogumo.jpのマニアな読者ならご存知、メンズ乙女会。清水に来る度に必ず一度は友人・海野君とランチに行くのです。乙女っぽい店を選び乙女っぽいメニューで乙女っぽく長々とトークを楽しむのです。ちなみに、出張期間が決まって最初に組むスケジュールがメンズ乙女会。それから患者さんたちに連絡して予約を受け始めるという流れ。今回は前回と同じ店・清水区江尻台町にあるfive feet cafes(ファイブフィートカフェ)。前回は照り焼きチキンバーガーで今回はアマトリチャーナというパスタ。どちらも美味。せっかくなので前回のも改めて画像載せときます。
親とは清水区入江にある蕎麦屋・福寿亭へ。福寿亭、好きなんですよ。美味しいのです。蕎麦屋、好き。
親といえば。届け物があって実家に行ったら母の部屋着のインパクトよ。ふざけたトレーナーを着る母には母なりの物語があるのかもしれない。
佐賀への帰路
メジャーデビュー記念日
移動日。1時間ほど余裕を持って静岡駅に着いたので、新幹線を待つべく構内で寛いでいると1人の女性が視界に入り「なんなの、すんごい、イケメンすぎないこの子!?すんごい」(モグ心の声原文ママ)。なんだか目立たないようにしてるのだけど素敵オーラが漏れ出ていて、ついつい見てしまう。ていうかよく見たら、節子それはイケメンやない、Twitterでフォローしている女性アーティストや。でTwitterを開いてみると、なるほど昨日は静岡でラジオ収録だったのね。しかもちょうど今日がメジャーデビュー記念日らしい。心の中で「おめでとうございます」と思いつつ横を通りすぎてきました。記念日だった事もありなんだか強く、このアーティストが彼女自身の物語の中で頑張り続けているんだなと想いを馳せてしまいました。
新しい仕事
で、通りすぎて数秒後、今度はすれ違った女性の顔に見覚えがありすぎてついつい振り返ってしまう。やっぱりアレは僕の主催するイベントにも出演してくれていたアーティストだ。なんなのさっきから入ってくる情報のインパクトが強すぎ。ていうか想いを馳せた時間短っ。
今は音楽活動を辞め、一般の女性として暮らしていると聞いていたけど、なるほどきっと今回は仕事で新幹線に乗るようだ。仕事仲間たちと集まっていたので挨拶は遠慮したが数年ぶりに見た彼女が今の暮らしの中でアーティスト活動とは違う物語の中でいろいろ頑張っているのが伝わってきて、今も良い顔していて嬉しくなった。
オデコ
静岡と佐賀の往復、いつも僕は新神戸で乗り換える。絶対にそれの方が乗り換えが楽だからだ。だからもちろん今回も新神戸で。なのに、だ。新大阪に着く5分前に気づく「あれ、何故かチケット、新大阪乗り換えだ」。あぁ降りたさ、慌てて降りたさ。慌ててたために同じホームでよかったのに一度違うホームに行ったさ。慌てて戻ったさ。戻る途中テンパりすぎて何故か道頓堀の恋人買ったさ。
「新神戸乗換で」としっかり伝えたのに間違えて新大阪乗換のチケットにしてしまったあの窓口の人に一瞬文句を言いたくなったけれど、そういえば大変オデコが綺麗な人でチケットを買う時に視線はずっとオデコ「すんごい、オデコすんごい、ホント、オデコすんごい」(モグ心の声原文ママ)と思ってチケットの発券後の確認説明は全てうわのそらで聞いていた自分も悪いと反省。今回は間違えちゃったけれど、あの窓口の人だって、彼女自身の物語があっていろいろ頑張っているんだよ。
おわりに
今日佐賀に戻った僕はまた、明日から整体でもないイベントでもない仕事に行く。心の切り替えはもう慣れてるけれど、まぁ改めて、なかなか不思議な暮らし方をしているなとは思ってしまう。今回の出張で垣間見た、みんなの“それぞれの物語”に力を貰い、僕は僕の物語を頑張りたいと思きます。
記事紹介
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