はじめに
この記事は定期健診の体験レポです。体験をそのまま書きますが記憶が曖昧な部分もありますので健診の流れなどは参考までにお願いします。また健診についての申し込みから結果が届くまでの流れはお住みの地域などで相違があるはずですので、健診の際にはどうぞぜひそれぞれに合った情報をお調べください。
皆さんは定期健診。しっかり受けてますでしょうか。
定期検診とは
定期健診。定期健康診断。
事業者が労働者に対して1年に1回以上実施することが労働安全衛生法で義務付けられている検査で、検査内容は身体計測、血液検査、尿検査、胸部X線などが中心となるらしいです。
僕は20歳から自営業を始めたので、つまり個人事業主。個人事業主は義務付けられているわけではないのでは健診を希望する場合は個人で受けに行く必要があります。義務付けられていないとなかなか受けに行かない人が多いと思うのですがわ僕の場合はまさしくそれで、今まで1度も受けていなかったのです。
弁解
多少弁解させてもらうと、行こう行こうとは何年も思ってはいたのです。まぁ結局、年末頃には「来年こそは」へ変わるんですけど。
決意
しかし今年春に国民健康保険組合から届いた健診のお知らせ。自己負担額1000円(今年40歳になる人は無料)と記載されており。
今年40歳の僕はコレを見た時にですね、1000円が無料になることより“一度無料にしてでも受けさせるべき年齢”になってしまった事を痛感しまして。それで初めての定期健診を受けようと決心しました。ただですね、決心した春、体重が人生のMAXに近い重さだったので「もう少し落としてから」と結局9月に受ける運びとなりました。
健診日
健診会場へは朝イチで向かいましたが思った以上に健診を受ける人たちがいて少し驚きました。そしてソレを店舗よく案内していく受付の方々に「すごいなぁ」と関心。
受付を終えた後、まずは着替え。僕はサンダルで行ったので「スリッパに履き替えずそのままでいいですよ」と言われたのですが、健診感を高めるためにスリッパもお借りしました。ムードが大事。
身体測定
更衣室を出たら早速健診開始。最初は身体測定から。
体重。春頃のMAXよりは少しだけ減っていたけども「半年先伸ばしにしてこの数字?」と言われたら「そうですよね、ごめんなさい…」と返すしかない体重で複雑な気分。
身長。元々178.5cmあった身長が「最近縮んでるな」と気づいていたのは事実です。がしかし「177.9cm」と言われた時の衝撃。え?マジで?178を切ってるの?さすがにそこまで縮んでいるとは思ってなかった。
腹囲。「はい手を下ろしてください。お腹の力抜いて。もうちょっとリラックスしていいですよ」とう言葉を数回言わせてしまいごめんなさい。でもなんで、よりによって一番若手の女性をその役にさせるの…そりゃお腹引っ込めちゃうに決まってるじゃん…。
血液検査
血液採取。僕、血とか注射とか弱いんです。
あー注射しようとしてる、コレは刺すところ見た方がいいのかなでも怖いし目を背けようでもでもこの人怖がってるなって思われるのも恥ずかしいしやっぱり見た方がいいかな…ってあぁもう刺してる怖いよ嫌だよ早く終わってくれ早くぅ、おっ、もうすぐ終わる、やったね、終われ!終われ…ってそのまま2本目に採取になるのね、地獄だぁ、でも折り返し地点だろし我慢我慢…あああああ3本目ぇぇ、耐えろ耐えるんだぁぁ、って、うっわ、4本目ぇぇえ、なんでそんなに沢山血を取るんだよ、ちくしょぉぉぉ。
4本分採取されました。健診予約の際、肝炎の検査も追加したのは自分だったことを思い出しました。
問診
個室への移り、先生が事前に僕が記入していたものを読み上げて確認しながら目の前でパソコンに入力していきます。「体型は肥満っと…(入力)」と言う声、そもそも自分が記入したものなのに泣きそうに。肥満という入力に血の気が引いたのか普段高めの血圧がものすごく安定していてよかったです。
触診
また別の個室に移り触診。お腹とかチェックしたと思うのですが、印象が弱く、コレはあまり覚えていなかったり。
バリウム検査
いよいよ。初めてのバリウム。「コレを飲んでください」と発泡剤&バリウム、あの白い液体を飲むわけです。最初に発泡剤を口に入れてすぐにバリウムを一口。あれ?美味しい。駄菓子屋で売ってそうな味だ。すごい不味いものを想像してたのですが、予想外に美味しくてビックリ。せっかくだからと味わいながら飲んでいたら「一気に飲んじゃってください」そうですよね、ゲップが出ないようにすぐに飲んじゃった方がいいですよね、すみません。それで一気飲みを始めたのですが、そこで気付きました。一気に飲むにはキツい。ちょっと不味い。
美味しいと言ったり不味いと言ったり、いったいどっちなんだいって話ですが、少なくとも一気飲みで最後まで美味しく飲めるような味と量ではありません。
なんとか飲み切ったら台を倒し始めます。そこから「はい右にそのまま一周回って」「反対周り」「そのまま止まって」と慌ただしく指示をもらって動いたり止まったり。客観的に見たらよく動くトドのようになっていましたが僕としては楽しかったです。
健診終了
そして健診は終了、更衣室で着替えて受付へ。「◯月◯日のこの時間にこちらの会場へ来てください」と日程と場所が書かれた紙を渡されまして。えぇもちろん思いましたよ。
「郵送じゃないのか…しかも日時指定…」
※都合が悪い時には日程を変えられるとのこと
健診後
健診後の日々はですね、大変なものもなりました。健診後というか健診直後からもう大変でした。
僕は強迫性障害がありまして。わかりますか強迫性障害。例えば車を降りた後にフットブレーキをかけたか心配になってもう一度確認しなきゃ気が済まない、みたいな。玄関閉めた気になってもう一度確認する、みたいな。確認して「あっやっぱり、やってなかった」というようになった事なんて無いのに。強迫性障害については《イン・ザ・プール》(書籍版 / 映画版)という映画を観てもらえれば大体どんな感じなのかわかってもらえるでしょう。
で、強迫性障害の人が初めて健診を受けたらその後はこうなります。「癌が見つかるかもしれない」「いや見つかるんだろうな」「絶対見つかる」「大腸癌だ」「肝炎も見つかるな」「他にも病気が見つかるはず」「死ぬかもしれないな」「死ぬんだと思う」「絶対死ぬ」「もう死ぬ」「すぐ死ぬ」
いいですか皆さん、冗談で書いているわけではありません。きっと同じ強迫性障害の方ならこの気持ち理解してもらえるはずです。
健診結果
結果の受け取り日となり指定の会場へ。健診センターとは違う会場での受け取りでした。
健診日ごとに受付時間帯が分けられていて僕の場合は午前9時30分から午前10時。「あなたは病気ですのでもうすぐ死にます」そう伝えられに行くわけですから足取りは重く、到着が9時35分くらいに。少し遅れたぐらいの感じではかりますが、さぁこれから会場へ入るという時にスマホに着信があり「本日健診の結果のお渡しの予定ですが来れますでしょうか」。どうしても来て欲しくて電話してくる、やっぱり病気なんだな、と。「今外にいますのですぐ行きます」と伝えて電話を切り会場へ。
受付の順番待ちをしていると先程の電話の方が横に来てくれまして。どうやら僕の担当者さんでした。受付を済ませた後、受付奥にある部屋に行くの思ったら「こちらへどうぞ」と別のとこに案内されました。そして個別で対応する部屋に通されまして、あぁ完全に死ぬんだなと理解しました。
部屋に入って席に座り担当者さんが改めて挨拶を。それから結果の説明が始まりました。この担当者さんの説明がですね、完璧でした。笑顔で丁寧でわかりやすく。非の打ち所がない素晴らしい説明。あまりに素晴らしくて僕は思いましたよ「そっか、こうやって会話で心を楽にしてから病名を告げるんだな」と。
そしてじっくり完璧に説明し、もはや女神様のように見えてきた担当者様が僕に個別で伝えなければいけない内容を言いました。
「コレステロールがかなり高くてですね、ちょっと数値的に再検査をした方がよいと思います」
1月くらいに再検査をしてみる、食事を気をつけてみる、という事で説明は終わりました。コレステロール以外、身体の問題は見つかりませんでした。
フットブレーキかけ忘れたと思っても実際はちゃんとかけてあるし、玄関の鍵をかけ忘れたと思っても実際はちゃんと閉めてあるし、もう死ぬんだと悟っても実際は意外と健康体でしたかなりお騒がせ男ですが、これが通常運転です。とりあえず食事を気をつけたいと思います。脱メタボ。
そして説明が終わり僕は担当者さんに、最近読んだ(実際にはオーディオブックで聴いた)西加奈子の《サラバ!》が最高で、その主人公の名前と担当者さんの名前の漢字が一緒だ、というどうでもいい話を語ってから去るという、担当者さんが「私も西加奈子の作品好きです」と言ってくれたおかげでギリギリ変質者扱いにならずに済むエンディングで初めての健診の幕は閉じました。
まとめ
今回は健診の結果、コレステロール以外の問題は見つかりませんでしたが。身体が資本、これからは毎年しっかり健診を受け、自身の身体の管理に気を配るようにしたいと思います。
(ただ、おそらく来年も「絶対病気だ僕は死ぬんだ」と騒ぐと思います)
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