はじめに
この当記事《父から子へと》は2020年2月7日、noteにて投稿された記事をものです。この度mogumogumo.jpへ移設いたしました。
(移設に伴いnote版は非公開設定へと変更しました)
父から子へと
これは節分に関するモグ家のお話。
2014年
始まりは2014年。舞台は静岡県静岡市清水区。父は鬼となった。
全力で奇声を上げ、全力でキモい動きをした。我が子達、姉ホノカと弟ミツナリは恐怖に震え上がり、泣き叫んだ。以後、“キモ鬼様”と呼ばれる事となる鬼の誕生である。
2015年
キモ鬼様は成長、キモさをアップさせた。ホノカは泣き叫び、ミツナリは恐怖に言葉を失った。そんな状況でも泣き叫ぶホノカを気遣うミツナリの優しさがあった。
2016年
キモ鬼様はさらに進化、怖いというよりはただただ気持ち悪く進化した。この頃にはもう、フェイスブックを見た友人知人が「あれは普通に引きました。」と会った際に声をかけることが多くなった。あまりに気持ち悪すぎて、皆、フェイスブック上でのコメントなどはせず、直接「キモい」「引いた」と嫌悪感を伝えてきた。
2017年
分厚いジャンパーのその上にパーカー、太っちょキモ鬼様は動きづらさを物ともせず躍動。この頃からホノカとミツナリは“恐怖”と“嫌悪感”の違いについて気づき始めた。
2018年
舞台を佐賀県佐賀市に移すがキモ鬼様は健在。子供達はもはや楽しんでいた。嫁から借りたピンクのパーカーは伸びてしまったかもしれない。
2019年
キモ鬼様はチビキモ鬼様を連れて登場。キモ鬼様のそばで、チビキモ鬼様は無我夢中に舞った。父のサポートあっての躍動ではあったが、その活躍に父は心打たれた。そして父はキモ鬼様という役目からの引退を決めた。
2020年
その舞台に父はいない。チビキモ鬼様、初めてのソロ舞台だ。本番へ向け稽古を重ねた。モグ家の伝統行事、稽古の積み重ねが必要なのである。
そして、いよいよチビキモ鬼様、初舞台。扉を開け登場。新人は謙虚さが大切、まずは挨拶から。深々と頭を下げ「よろしくお願いします。」それから全力の演舞。全力で動きまくった
緊張からか、常に笑顔。キモ鬼にもっとも重要な“キモさ”という要素はまだまだ残念なレベル、フレッシュ感溢れるチビキモ鬼様だったが、それでも全力で大役をやり遂げた。父は感動した。
振り返る
こうやって振り返ってみると、各年の“全力”達が鮮やかに細やかに思い浮かぶ。そのどれもが掛け替えのない時間だった。
“全力”でやったからこそ根付くものとなり、“全力”を重ねたからこそ受け継がれしものとなった。今こうしてチビキモ鬼様の“全力”を見守る事が出来ているという幸せを噛みしめ、これからもその成長を見守っていきたい。
追記
mogumogumo.jpへの移設に伴い追記。
2021年版がこちらになります。
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