あめ玉をひとつ
日々の暮らしの中で頬張るあめ玉みたいに、染み渡るような音楽を。これは僕の好きな曲を紹介するコーナー。
今回のあめ玉
革命 / MOROHA
聴きながら記事を書くのは無理だな。涙が邪魔して執筆が進まない曲。
きっとね、こういう曲で泣くやつってのは聴き込んで聴き込んで、そして泣くのじゃなく、どんな場面だっていい、初めて聴いた時に込み上げてくるものが抑えられなくなって涙をこぼすんだよ。
みんながみんな好きになるスタイル、ではないことは確かだ。普段聴いてるジャンルを越えて強い衝撃で涙を流すって素敵じゃん。普段ポップスしか聴かない人が、クラシックしか聴かない人が、洋楽しか聴かない人が、初めて聴いた瞬間に強い衝撃を受けて涙を流す。そんな力をこの曲はもっているんじゃないかな。
竹原ピストルさんや太陽族の音楽のように、日々の暮らしの中で折り合いをつけたふりをしていた自分の中のソレに触れさせられるような音楽、痛みも恐怖も伴うかもしれない音楽、だけど踏ん張る時に力となってくれる音楽。そんな音楽をMOROHAも、MOROHAだけのスタイルで届けてくれている。
“真っ暗闇”の未来に描き殴る蛍光ペンを求めて、僕は文章を書き続ける。そういえばもう10年、僕は文章を書くことに拘り続けていたな。悔しさの跡地で笑え、だよね、あぁそうだよな。僕はこの曲に出会えて、そして泣ける人生でよかった。
