あめ玉をひとつ
日々の暮らしの中で頬張るあめ玉みたいに、染み渡るような音楽を。これは僕の好きな曲を紹介するコーナー。
今回のあめ玉
Summer / 久石譲
《あめ玉をひとつ》3回目は皆ご存じの“Summer”を。
ずっと自分の人生のテーマソングはこの曲だと思っていて。その中でも自分の10代~20代のテーマだというふうに考えている。
とても綺麗な曲で、きっと皆それぞれがそれぞれの人生一瞬一瞬を想い出すような曲なんだろうけども、僕にとってこの曲は綺麗というより一番泥臭い自分を表しているように感じるのです、一番泥臭い部分をそんな自分をも「そんな人生も悪くはないよな」とメロディの美しさで思わせてくれるのです。
久石譲さんという作曲家が中学や高校の頃から好きです。専門学校は作曲科に進学した僕は長渕剛に尾崎豊にTHE BLUE HEARTSにTHE HIGH-LOWSに救われて自分という形を作り、彼らのように作詞作曲をし続けたけども、そんな時でもやっぱり作曲家に、久石さんのような作曲家になりたかった。
もちろん、20代30代と過ごし40代になった今ではさらに沢山の素晴らしいアーティストの音楽に出逢い熱狂し救われ。それでも10代で出会ったアーティストはやっぱり格別なのです。そしてそのアーティスト達が20年以上経った今でもカッコよくいてくれるって最高だよね。
“Summer”は自分の葬式で流してもらう予定。。人生のエンディングに“Summer”が流れて、心臓は止まっているから妄想でしかないけども、それを心臓が自分が聴いて泥臭い人生を振り返って、良かったと思えるように悔い無く生きたいな。
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003Summer/久石譲 ■