以前、クラウドファンディング挑戦中に当ブログ《mogumogumo.jp》でも紹介していましたにいがたショートストーリープロジェクト。新潟の方々が立ち上げた、全国から新潟を舞台にした短編作品の募集、そこから作品集の出版や朗読会などに繋げていくというプロジェクトです。
僕、このプロジェクトはとても素晴らしいなと思うのです。地域のためという考えから立ち上げるものって自分たち地域の良さを「ここがいいんだよ」「ここもいいんだよ」と自分たちの感覚で頑張ってアピールしていきますが、このプロジェクトではPRポイントをも「新潟の良さを伝えていきたいから、ぜひ皆さんの感覚で新潟を捉えて教えてください」というスタンスでなので、新潟の中から見た新潟の魅力も、新潟を外から見た新潟の魅力も、全部ひっくるめて色々な角度から発信していけますものね。やはり、本当に素晴らしいプロジェクトなんだと思います。
そんなにいがたショートストーリープロジェクトが、クラウドファンディングで資金を集め29人の作家による38篇の物語で待望の書籍化。僕も支援し完成を待ち望んでいたので、今回の完成した本がリターンとして家に届いた時には心の底から歓喜しました。リターンでは新潟の素敵な風景のポストカードもついていて更に嬉しい気持ち。
カバーからもうもう素敵に仕上げてくれて最高です。ペラペラめくってはニヤニヤし、またペラペラめくってはニヤニヤし…とにかく最高でした。
そして今回、プロジェクトに支援した理由。これも以前記事で書きましたが、僕の短編小説《美味しい珈琲は美味しい》と《美味しい珈琲は美味しい < heure de bonheur >》がこの本に掲載されているのです。タイトルがどちらも同じなのは、そもそも同じ物語だから。登場人物である男性の視点から書いたものが《美味しい珈琲は美味しい》、女性の視点から書いたものが《美味しい珈琲は美味しい < heure de bonheur >》といった感じですね。自分の作品がこんな素敵な本に載るのは本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。
そして更に個人的に嬉しいのは29人の作家の中に何人も“お互いを認知しているであろう作家”を見つけられた事。物書きとして同じ舞台(本)に立てたのはすごく幸せな事だと思っています。
素敵な作家ばかり、素敵な作品ばかり、本当に素敵な本ですが「オススメは?」と聞かれたら「僕」と答えるしかないでしょう。急にジャイアン的な回答(笑)でも仕方ない、だって本当にオススメですもの。読んでいてその物語の様子が脳裏にしっかり映像として浮かぶという点、物語の余韻が残るという点ではオススメという他ないでしょう(更にジャイアン的な)。ただ僕の作品が「文学的か?」と聞かれたら「なわけあるか」と即答しますけど。文学として最下位(ドヤ顔)。
で、何度だって書きますがオススメは僕の作品です。僕の作品なのですけども、「それ以外で」と聞かれたら水菜月さんの《ふるさと候補》を推します。そもそも水菜月さんの書く作品たちが大好きという贔屓目もありますが、今作でも彼女の執筆力を存分に発揮しています。作中、“まるで波だった”という言葉から次の行で“その海は”という言葉に繋がった時にはもうもう「あぁ。完全にやられた。水菜月さん最高だよ」と。個人的にはこの本で1番の傑作は《ふるさと候補》です。
…え?あ、いや、違うでしょ。1番の傑作は僕の《美味しい珈琲は美味しい》です。間違っちゃいけません、いいですか皆さん、1番の傑作は僕の《美味しい珈琲は美味しい》ですからね。まったくもうキャラ設定ブレまくりでビックリしたわ。
クラウドファンディングで製作された初版はまだ非売品のもので新潟県内の大学やや公共の図書館、まちの飲食スペースなどに寄贈されるとのこと。新潟に皆さん、ぜひ手に取って読んでいただたら嬉しいです(その時には義理でいいから「モグ作品最高」ってブログやSNSで書いてくださいね)
それでプロジェクトは終わりでなく、更に第二版での一般販売や作品の朗読会などを目指して押し進めていくとのこと。(実際、すでに5月 3日朗読フェステバルの開催へ向けて動き出しているようです。詳細はこちらから⇨《にいがたショートストーリー》)
一般販売でゲットして読んでもらえたり、朗読フェステバルで僕の作品を聴けるようなことがあったら嬉しいなぁ(その時には義務ですからしっかりと「モグ作品最高」ってブログやSNSで書いてくださいね)
これからの更なるプロジェクトの発展が楽しみです。僕は九州・佐賀から。皆さんも全国各地から、ぜひこのプロジェクトを楽しみながら新潟の魅力を知っていきましょう。(早く新潟に行ってみたい!)
以上、素敵な本が完成した報告の記事でした。最後となりましたが、プロジェクトに関わる皆さん、書籍化おめでとうございました。
おすすめ記事
こちらの記事もいかがでしょうか