“モグさんもゆく”とは
僕がこれまで書いてきたブログです。A版(AmebaBlog)でスタートし書籍化、そのL版(LINEBLOG)、N版(note版)と渡り歩きいてきました。それらの一部は音声小説コンテンツWritoneにてエッセイてして残しておりましたが、mogumogumo.jp立ち上げと共にこちらのマガジンへ移設します。
N版
モグゆくL版 (2019.04 - 2019.11)
noteにて投稿のブログより
作品紹介
数年前の執筆。当時まだまだ幼児感のあったミツナリ少年も今ではだいぶ男の子の雰囲気が出てきました。さて、彼はカワイイからカッコイイになれるのか…父を見るかぎり遺伝の要素的には厳しそうですが、まぁ頑張れ。そして父もが、がんばるんだから!
その一言で上手くいくのなら世界はもっと救われる
息子ミツナリ6歳、今のところ笑顔多き人生を歩んでいる。本人も笑顔だが、まわりの人を笑顔に、というか笑わせる力、もっと言えば笑ってしまう力を持っている。なんというかミツナリ、カワイイのである。親バカ的な発言であるが、実際カワイイのである。デッカい目をクリックリッさせちゃって、顔のパーツ全てが丸い、ギャグ感溢れる感じなのである。オモシロカワイイのである。将来イケメンになれるかは難しいが、今現在、子供だから許されるギャグ感でカワイサのピークなのである。
彼の短い人生を振り返れば、本当に沢山の人を笑わせてきた。店に入ればミツナリの顔を見て吹き出すのを必死に堪える店員、または反射的に吹き出してしまったのを必死に誤魔化す店員。入園式では名前を呼ばれたら1人順番に立ち上がりお辞儀、の場面でもちろんミツナリの番には笑いが起き。とにかくミツナリは日々、いろんな場面で「カワイイカワイイ」と笑いながら言われるのである。笑顔多き人生なのである。
ミツナリがオモシロカワイイ件においては若干可哀想なのは長女ホノカの方で。ホノカは“将来絶対美人になるぞ”感があるのだが(※注…ここは完全に親バカ発言である)、オモシロ感はないのでどうしても“オモシロカワイイ”ミツナリばかりが目立ってしまうのである。
そんなミツナリに対して、とーちゃんは日々、つまり僕は日々言うのである「ミツナリはカワイイなぁ。」と。「とーちゃんもミツナリみたいにカワイかったらよかったのになぁ。」と。
口癖のようにカワイイカワイイ言い過ぎて、ホノカにそれを覚えられ、そして「とーちゃんはミツナリみたいになりたいんでしょ。」と言われるのである。そんな口癖はどうかとも思うが、実際とーちゃんはミツナリみたいにカワイイカワイイ言われる人生が羨ましい。口癖も仕方ないのである。
まぁとにかく、ミツナリはオモシロカワイサで笑顔多き人生を送り、僕はそれを羨ましく思っている。だから先日、ミツナリにアドバイスを求めてみた。
「とーちゃんもミツナリみたいにカワイイカワイイ言われたいんだけど。」
ミツナリは即答で答えてくれた。
「『ねぇカワイイって言って?』って言えばいいんだよ。」
純粋に、何の汚れもなくまっすぐな瞳でアドバイスしてくれたミツナリに僕は、ぐっと涙を堪えた。堪えるしかないだろ、ちくしょう。
その一言で上手くいくのなら世界はもっと救われるのだけど。息子よ、とーちゃんは「ねぇカワイイって言って?」なんて言ったら「キモっ。」って返されて終わるんだ、それがこの世界の“普通”なんだ。でも、アドバイスありがとう。
記事紹介
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